入庁までにやっておくべきことはありません!
公務員試験に合格して無事に内定を獲得!
採用決定通知も受け取っていざ念願の公務員生活へ!
あれ?周りの民間企業に合格した同級生たちは資格取得の勉強?事前学習のテキスト?自分は今のところ何も言われてないな。大丈夫なんだろうか…。
と不安になりますよね。
説明会や内定者面談など学生の皆さんと会う場所でもよく言われる質問の一つがこれです。
「入庁までに何かしておくべきことはありますか?」
これに対する私の答えの一つが冒頭のものです。
特に何も言われないのであれば、本当に特に何もしなくて良いと思います。といっても何かしないと不安。良いスタートを切りたい。という方に向けて、参考になればと思い、いくつか挙げさせていただきます。
- 地名を覚える
地域住民の方や、職員の中では「⚪︎⚪︎のAさんから〜」「◇◇のB交差点で〜」のように地名で話すことがあります。特に自治会活動が活発な自治体などでは、かなり細かい単位で話しが出たりします。実は最初ここについて苦労したりもします。実際には入ってから実務とともに覚えていけば良いと思います。ただ、地元出身じゃない人は特に事前に地図を見たりするとなんとなくそのまちのことがわかると思いますのでオススメです。
防災部局や都市計画部局、地域自治部局に配属された場合は特にここを知っていると知らないでは違ってくると思います。
この様に自治体のホームページで地区別人口なども載っているので、見てみるとその地域の特色とかを掴むきっかけにもなります。
- 自分の専門分野の知識を深める
みなさんは採用試験を通して、自分の強みややりたいことなどをアピールしたはずです。そのアピールに人事は期待して採用しています。初期配属は別としてその分野で活躍する姿をイメージして内定を出しているはず。時間があればその専門分野をどんどん深めていけると良いかなと思います。
ご存知の通り地方自治体の仕事はかなり幅が広いです。学生の頃はまったく触れもしなかった分野で仕事をすることもあります。先輩の職員でも、もしかしたら特定の分野ではみなさんの方が知識を持っているなんてことも十分にあり得ます。そうなった時に自信を持って仕事をするためにもオススメです。
実体験ですが、大学の時の学びって定着しているものが多かったりするんですよね。この貴重な時間を使って少しずつ復習したり深められると良いかもしれません。
- とにかく遊ぶ!
冗談ではなく個人的にはこれが1番大事だと思っています。公務員は休暇制度がしっかりしているとはいえ、まとまった時間がしっかりと取れて、なおかつある程度自分のためにだけお金を使えるというのは、実はなかなかないものです。一般的にですが…。
好きなことを思いっきりやること、実はこれが1番のまなびになるんじゃないかと思っています。
色んなものに触れて、色んな体験をすることができれば、それが仕事に生きることも私生活に生きることもあります。ぜひ有意義に使って欲しいなと思って、説明会などで時間があるときはしっかりと伝えるようにしています。
いかがでしたでしょうか?
入庁まで何をしたらいいか分からん!とにかく不安!というみなさんにとって、少しでも有意義な記事になっていたら嬉しく思います。
最後に入庁前に読んでおくと良いかも?という本を紹介させていただきます。
次に紹介する2冊は私も読みましたし、結構周りの人も読んでることが多かった本です。
採用当時に人事担当者の方からもおすすめされました。公務員には独特な言葉遣いや庁内ルールがあって、そこを入庁前に読めたのは良かったかもしれないです。
もちろん強制はしませんが、手元にあると少し安心できるかも?ぜひ読んでみてください。
仕事術なんかは割と民間企業とかでも通用するのでは?という内容があったりもします。2冊ともおすすめできる本です。
公務員1年目の教科書 [ 堤直規 ]
図解 公務員1年目の仕事術 [ 佐久間 智之 ]
では、また。
公務員の仕事はつまらない?楽しむ仕事への取り組み方とは?
私たち地方公務員の仕事は、住みよいまちを作る仕事です。
毎日起きて、仕事をしたり、学校や幼稚園、保育園に行ったり、ご飯を食べたり、家族や友達、恋人と話をしたり、、、
人それぞれにいろんな生活があります。その全員が「このまちっていいまち!」と実感できる環境が私たちにとっての究極の目標になります。
それはもちろん私たち個人にも当てはまります。地方公務員は奉仕の精神を持って…と言われますが、それはあくまで考え方とかの話です。もちろん特定の誰かの利益のためにとか、不公平となってしまう仕事は好ましくありませんし、場合によっては違法となることもあります。ただ、私たちも地方公務員という世界に身を置いて「仕事」をしているのは紛れもない事実です。感情を殺して、機械のように働いて…ということが求められてるわけではありません。
例えばケースワークをしている時、目の前の対象者の望むべきことや、その人にとって良いと思うことをなるべく実現するために一生懸命に考える。これは他の人のことを考えてないから悪いことでしょうか?私はそうは思いません。もちろん限度はありますが、ひとりひとりに対して真摯に向き合っていく姿勢も求められてると考えてますし、何よりもそこに自分の感情が動かせなければ仕事がつまらないと思います。
そこで、どのような視点を持って、日々の仕事に前向きに取り組んでいくかということは非常に重要だと考えています。
次は私の個人的な視点ですが、同じ仕事でも考え方は次のように分けられると思います。
社会的な視点:どうすればこの国は良くなるのか
職場的な視点:どうすればこの組織は良くなるのか
部署的な視点:どうすればこの部、課は良くなるのか
個人的な視点:どうすれば仕事が早くなるのか、評価されるのか
この4つの視点の中で、今の仕事はどこに重きを置いた仕事なのかというのを常に意識できるとそれだけでモチベーションが違ってくると思います。
1番大きい社会的視点については、究極的な目標に近づくためのものですね。市職員であれば「この市」と読み替えてもいいと思います。結果的に他団体へ効果が広がっていく可能性はあるにせよ直接的には市内への訴求になりますので、その方がイメージはつきやすいと思います。
1番近い視点である個人的視点では、まさに自己実現です。仕事以外の時間を多く作るためにどうすれば効率的に仕事ができるか、どういう仕事をすれば周りの人たちに評価されるかという視点です。これも紛れもなく大事な視点なですよね。どうせ仕事をするなら評価されたいですし、仕事だけじゃなく人生全体で考えた時に自分の人生のどこを充実させたいかという視点です。
この4つの視点はあくまで一例です。
仕事をする上で一つだけの視点にこだわる必要はありませんし、むしろこの4つが絡み合っているのが仕事だと思います。時には「なんでこれやるの?」っていう時があります。そういうときは上司に聞いてみるといいと思います。場合によっては間違った方向に進んでしまうこともあれば、もっと良い方法をあなた自身が知っている可能性もありますし。
上司の指示に従う義務はありますが、思考停止して働けという意味ではありません。上司部下関係なく目的を共有して、その達成のために考えて働いていく。やらなくていいことはやらないし、機械に任せるべきことは任せる。もっと言えば委託して民間のノウハウの方が良いのであれば委託してしまう。行政内部で完結させる、非効率なやり方であっても職員の自己犠牲で結果的に追いつけば良いという時代はもう古いです。
ぜひ紹介した4つの視点を参考に、楽しい公務員生活を送ってもらえればと思っております!
それでは、また!
面接必勝!地方公務員として何がしたい?を掘り下げて考えてみよう
◯◯市の職員として何に取り組みたいですか?
この質問は選考の過程で必ず聞かれると思っていいです。
そして受験するからには、これにしっかりと答えられるようになっている必要があります。
とはいえ、まだ働いたこともないし…
そもそも行政が何やってるかなんて詳しくは知らないし…
と思いますよね。笑
それでいいんです!今考えられる自分なりの取り組みたいことを答えられればそれでOKです。
ただ、正直自分も学生の頃は、この質問への「答えの作り方」が分かりませんでした。
この分野に興味がある。こんなまちになるといいんじゃないか。みたいな漠然としたものはありましたが、それが面接の答えにはなかなかできず…。まして、上にも書いたようにそれは行政の仕事なの?民間の仕事なの?の線引きもよくわからず…。
なので、この記事では少しその答えの書き方について触れていきたいと思います。
まず、皆さんはどんなまちに住みたいですか?
これは市職員として永遠の課題ですし、究極の質問です。市民全員が「住みたいまち」「住み続けたいまち」を作ることが行政職員にとっての究極の目標だと思います。これは永遠に全職員が追い続けたい目標ですし、追い続けたい目標です。
これを最初に考えます。
自分はこんなまちだったら引っ越してきたい。
こんなまちで働いてみたい。
こんなまちで老後を迎えてみたい。
このまちのこんなところが好きだから守りたい。
どんな視点でもいいです。それぞれ価値観はありますので、自分なりのポイントに絞ってもいいですし、かなり漠然としたものでも大丈夫です。一つ「こんなまち!」というのを定めてみてください。
例:◯◯市をこどもがいきいきと育つまちにしたい!
大きな目標が定まったら、それを細かく分けて考えていきましょう。少しずつ細かく具体的にしていくイメージです。
「こんなまち」ってどんなまちだろう?
どういう状態を言うんだろう?
誰がどうなってたら良いんだろう?
どんな施設や制度があったらいいんだろう?
いろんな視点から「こんなまち」を具体的に考えていきます。こうすることで、自分の価値観を知りつつ、具体的な仕事のイメージに近付けていきます。
例:こどもがいきいきと育つまちとは
- 平日休日問わずこどもたちの遊ぶ声がよく聞こえてくる
- こどもたちが何かを我慢することなく、やりたいことを自信を持ってできている状態
- 親世代が楽しんで子育てをしている
- 公園がたくさんある
- こどもの感性を育むような施設がある
細かく分けることができたら、ここからさらに1つか2つに絞ってみましょう。(もちろん実際には全部実現できたら良いんだと思いますが…)
そしてそれに対して行政はどのようにかかわっていけるのかを自分なりに考えてみます。もちろん志望する自治体のホームページ等を見て、施策を調べてみても良いと思います。意外と行政って色んなことをやっていますので、もしかしたら自分がこれやりたい!ってことが見つかる可能性もありますよ。
例1:公園がたくさんある
- 空き地が多いから、こどもたちが遊べるような広場に整備したい
- すでに空いてる土地は多くないから既存の公共施設を開放してこどもたちの居場所作りをしてみたい
例2:こどもたちが何かを我慢することなく、やりたいことを自信を持ってできている状態
- こどもが学びたいことに対して何らかの補助ができないか
- 経済的な理由で諦めなくて済むような制度を作る
- 市内の部活動やクラブ活動などを活性化する
ここまで来ればもうやりたいことは明確ですよね。
地方公務員でも種類はたくさん?〜市の区分を解説〜
市役所で働きたいです!というみなさん。
あなたが働きたい市役所は政令指定都市ですか?中核市ですか?特例市ですか?
これを聞いてポカン( ̄O ̄)とした方!受験するにあたって、この違いは知っておいた方がいいと思いますので、ぜひともこの記事を見ていってください。
実はこの市の区分で業務内容が異なる部分が多かったりします。まず簡単に解説してみましょう。
都道府県が行うと定められている事務の一部を、その市だけの判断で行うことができます。また、国の機関との連絡調整等についても都道府県を介さずに直接行うことができます。人口が50万人以上で地方自治法施行令の規定に基づき指定されます。
政令指定都市の持つ権限のうち、福祉に関する事務の部分だけ、その市だけの判断で行うことができます。また同様にその範囲に限って国の機関との連絡調整等について都道府県を介さずに行うことができます。人口20万人以上の市で、その市の申出によって地方自治法施行令の規定に基づいて指定されます。
- 施行時特例市
平成27年4月1日時点で特例市だった市。このタイミングで特例市制度が廃止されたことによってこのように呼ばれています。
人口20万人以上の市という要件は同じですが、権限が移譲される範囲は中核市より狭く、環境保全や都市計画などの分野に限られます。
- その他一般市
上記を除く市です。法令で「市長は」「市は」と書かれている権限について処理することが可能です。人口は5万人以上である必要があります。
- 町
人口が5万人未満の場合は、町に区分されます。
- 村
人口が8千人未満の場合は、村に区分されます。
人口要件で見ていくと
という順で並びます。このほかにも保健所政令市(※)というように、個別法により権限が都道府県から移譲されている場合もあります。
※町田市、藤沢市、茅ヶ崎市など中核市ではないけど保健所を設置して保健行政を行う自治体
このように一概に「基礎自治体」といってもこれだけ区分があります。土台となる地域住民のために行政サービスを行うという点においては同じですが、実際に持っている権限に応じて仕事のやり方や進め方、スタンスに至るまでさまざまだと思います。
などの観点から、しっかりと検討する必要があります。
窓口で、現場でしっかりと住民の方と対話しながら仕事をしていきたい!
という強い思いがありながら、政令指定都市に就職すると、実は本庁舎での勤務が多くて、ほとんどはデスクワークなんてこともあり得るわけです。。。
(多くの場合は、必ず現場経験を積むのでずっと現場に行かないってことはないと思いますが…)
自治体のホームページなどを見て、どんな仕事をしているのかを調べてもらったりすると具体的にイメージが湧きやすいとは思いますが総務省のページに、自治体区分の解説ページがありますので、そこを見てみると早いです。
今日は市町村の区分を簡単に解説してみました。
この他にも都道府県庁も選択肢としてありますね。みなさんも実際に自分のやりたい視点や、志望動機を見直して、自分がどの区分の自治体で働きたいのか、考えてみると良いかもしれません。
では、また。
公務員試験は勉強だけじゃない?〜公務員試験の類型を解説〜
- 公務員試験って難しかったんじゃないですか?
- 1日何時間くらい勉強してきましたか?
採用説明会やOBとしてキャリア◯◯会に行くとよく受ける質問の一つです。
私は難しかったとは思わなかった&勉強はほとんどしてないです(^◇^;)!
まず一口に公務員試験と言っても何パターンかあります。少し見ていきましょう。
1.公務員試験型
そのままです。いわゆる「公務員試験」です。このパターンでは
1次試験:筆記試験(教養科目・専門科目)
2次試験:人物試験(面接試験・適性試験)
のような形式で進みます。
みなさんがイメージする「難しい」「長時間勉強が必要」な公務員試験はまさにこの1次試験だと思います。
2.人物重視型
最近(といってももう10数年前頃からですが)主流になってきている試験の形式です。地方公務員の多くでこの形を取り入れ始めています。
いわゆるザ・公務員試験の筆記試験を廃止し、学力についてはSPIやSCOAなど民間の選考に使われる筆記試験が採用されています。
3.一芸採用型
名前の付け方は不適切かもしれません。笑
1にも2にも当てはまらない形式で、プレゼンテーションを課したりするなど受験者の特性を最大限に評価して選考していく形です。まだまだ数は少ないですが、1部の自治体の選考のさらに1部では採用されている試験の形です。
このように一概に公務員になるための試験と言っても自治体によって特色があります。
特に近年は自治体職員にも柔軟性が求められ、各自治体での特色に応じたさまざまな施策を展開していく必要があります。こういった背景もあり、筆記試験の結果よりも人物重視、いろんな経験を有する人を採用して融合していこうという発想になってきているわけです。
ちなみに私もほとんど2のパターンでの受験を経験してきました。面接が重視される試験でしたので、予備校に通うということもせず、民間企業の就職活動と同じ感覚で選考に臨んでいました。
とはいえ、対策は必要です。
何もせずに受けて受かるなんてそうそうある話ではありません。では、どんな対策をしたら良いのか。実はシンプルです。それは
なんで公務員になりたいかを考える
これに尽きます。
シンプルすぎますか?でも本当にこれに尽きると思います。明確に公務員になりたいきっかけがある人もいれば、なんとなく公務員になりたいと思った人もいると思います。
ただ、無数にある職種の中で「公務員」って思ったからには何らかのきっかけが存在してるはずです。そこを徹底的に突き詰めてください。もちろん自分なりにで構いません。
⦅私の場合⦆
野球部の顧問になりたい
→教師って公務員なのか(←ここで公務員を知る)
→教師になるのはやめよう
教師はやめるけど、土日とかに野球は教えたい
→カレンダー通りの休みの公務員になるってありかも
こんな感じで公務員志望が固まっていきました。
そこからじゃあ公務員になって何する?を考えていくことになります。元々これがしたいから公務員って発想ではなかったので、公務員って何やってるの?っていうところから調べていく作業になります。
そして色々と調べた結果、教育・子育ての分野に非常に惹かれて公務員でそれやりたい!ってなったわけです。(この辺りは追々触れていきます。)
こうやって突き詰めていくと、自分が公務員になりたい理由とやりたいことが明確になっていきます。この作業が苦手な人も自分なりで大丈夫です。結局それが自分の言葉になっていけば、内容はどうであれしっかりと相手に届きます。
意外と多いんです。ネットで調べた問答集の回答をしてくるような人。これ結構分かります。しっかりと覚えてきたことを話そうってなってしまってるんですね。それよりも言葉はたどたどしくも自分で考えた言葉で話せたら、相手の印象には残ります。人物重視の試験は面接終了後に思い出させられるかが勝負だと思います。
志望動機の組み立て方については詳しくはをご覧ください
では、また。
本命はどう決める?〜受験する自治体の決め方〜
みなさんはどの自治体を受験しますか?
自分が生まれ育ったまちで働きたい!
憧れのあのまちで働きたい!
家から近い方がいいけど生活圏は外したいから隣の自治体がいい!
理由はさまざまあれど、なんとなくここを受けようかなーというイメージはあると思います。
そんなみなさんに今回は
こういう観点で受験先を決めよう!
というアドバイスができればなと思いますので、ぜひ最後までお読みください。
- 何を重視して仕事をするのかで決める
1番大事なことだと思います。仕事が第一なのか、あくまでもプライベートを充実させるための仕事なのかによって働く先をイメージするのにも影響します。というのも通勤の時間は結構バカになりません!
片道20分の通勤と片道1時間の通勤。往復にすると1時間20分もの差になります。
プライベートを充実させたい!という人がこの時間を趣味の時間に費やせたら…と考えるともったいないですよね。
そういう人はぜひなるべく通勤が短くて済むような自治体を選択肢に入れると良いと思います。
もちろん入庁してから引っ越すというのも一つですね。特に今住んでいるところにこだわりがないのであれば、引越し前提で考えるのはありだと思います。
- やりたいことが実現できそうかで決める
地方公務員になりたい!と思ったきっかけを考えて志望動機を作っていくと、自分がその仕事の中で何に取り組みたいかが明確になってきます。
志望動機の作り方に関する記事はこちら↓
各自治体では総合計画という、将来自分たちのまちをこうしていく!という姿を記した計画が策定されています。これに紐づくものとして基本構想、実施計画と言われるものが作られて、さらに個別事業に関する計画が定められているものもあります。
総合計画>基本構想・実施計画>個別計画
この各種計画をさまざま見比べて、自分が取り組みたいことに近いことをやっている自治体を第一志望にするという決め方です。
各課題に対しての認識や姿勢が自分なりに見えてくると思います。その中でここで働こう!というイメージができるところを志望して、深めていけると良いのかなと思います。
- 試験日程などの募集状況で決める
一見不純な動機に見える決め方です。
とにかく受かりやすそうな自治体を第一志望にするという決め方です。各自治体の採用に関するページでは直近の採用試験案内が掲載されているところが多くあります。また、など公務員試験情報をまとめているページもあります。
こういったページで情報を集めて、倍率が低い・募集人数が多い傾向がある自治体を受験の対象とするという決め方です。
とにかく地方公務員として働きたいんだという人におすすめの決め方です。公務員試験の多くは各自治体で独自に試験手法を採用するとはいえ、いわゆるA日程(6月の第4日曜日が試験日の試験)に採用試験の日をぶつける自治体が多いです。
これは選考途中での辞退をなるべく避け、この段階で志望度が高い受験者に絞っていこうという考え方からだと思います。選考をするにも予算が必要です。せっかく選考をして良い人材を確保したと思っても辞退されてしまうと無駄になってしまうので、合理的な考え方でもあります。(このあたりの予算の感覚は入庁してから嫌というほど考えさせられます。)
本当に地方公務員になりたいのであれば受験する自治体は多い方が良いです。練習にもなりますし、傾向が掴めると質問の応対などでも自信がついてきます。なので、この方法で決める決めないにかかわらず、近隣自治体の試験日程は要チェックです。
今回は受験する自治体の選び方について書いてみました。ぜひみなさんの持つ視点で、どの自治体を受験して、どこを第一志望として働くか考えてみてください!
では、また。
志望動機の作り方〜なぜ公務員になりたいの?〜
今日の記事は
- 公務員になりたいけど志望動機の作り方がわからない
- 「安定」とかを理由に公務員になってはいけない?
- 合格できる志望動機ってあるの?
こんなことを知りたい人に向けて書いてみようと思います。
最後までお読みいただけると嬉しいです。
◯志望動機の作り方
なんで、公務員になろうと思ったんですか?
よく聞かれる質問です。
気になりますよね。公務員試験に合格するためにまず考えることの一つだと思います。面接でもエントリーシートでも書きますし、試験勉強をするためのモチベーションにもなります。
私が公務員になりたいと思ったのは元を辿ればカレンダー通りに休みたかったからです。それこそ面接とかエントリーシートに書いたらマイナスイメージを与えそうですよね。でもきっかけはこれで良いんだと思っています。私自身も採用担当をしていましたが、これはこれで本当に素直なきっかけの一つだと思います。間違いなく公務員の魅力の一つですしね。
しかし、受かる志望動機を作るにはここからさらに踏み込む必要があるのも事実です。
ではどのように踏み込んでいくのかここからお伝えします。
1.なぜ?なぜ?で考えてみよう
そのままです。ひたすらなんで?なんで?で考えていきます。
途中すっ飛ばしますが↓私の場合
カレンダー通りに休みたい
(なんで?)土日に野球を教える時間が欲しい
(なんで?)指導者の経験が楽しかったから
(なんで?)うまく行かなくて悩んでる人と一緒に考えて結果が出た時の快感がすごい
ここまでくると「あ、私は自分が前に出るよりも人を支えることに喜びを感じるんだな」という発見があります。
2.それで?それで?考えてみよう
今度は逆です。深く潜り込んだ分、思考を変えてじゃあそれを公務員に当てはめると?の思考で考えていきます。
引き続き私の場合をやってみます
人を支えることに喜びを感じる
(それで?)地方公務員なら人の生活を支えることに寄与できる
(それで?)特にこどもを支えることにやりがいを感じる
(それで?)教育委員会とか次世代育成部門で活躍できる
こんな感じでイメージをどんどん地方公務員の仕事に当てはめていきます。そうすると、漠然となりに自分の志望動機のキーワードが見えてくるはずです。
私の場合は「人の生活を支えたい」「一緒に悩んだら考えたりする」「教育委員会とか」あたりが、より具体的な志望動機の構成に近づけそうなキーワードです。
3.組み立てていこう
ここからは上の作業でやっていった志望動機を組み立てていけば大枠は完成です。簡単にフォーマットを用意しておけば民間企業でもどこでも使えそうですね。
私の場合は
私は貴市職員として市民生活を支えることに貢献したいため志望します。
私は、学生時代の指導者の経験において人と一緒に考えながら動くことでうまく行った時にやりがいを感じていました。
この経験を活かして、教育委員会や次世代育成部門を中心に市民生活を支えることに貢献できる職員になりたいです。
こんな感じがフォーマットになりそうです。※もちろん抽象的に書いていますので、このままではダメですよ。。。
イメージとしては
- 大きな志望動機
- なんでそう思ったか(経験)
- 特にどうしたいか(具体化)
こんな構成ができると短いながらも人となりを伝えられるかと思います。
◯安定とかを理由にしてもいい?
結論から言います。いいです。
ただ「安定してるからです!」はダメです。
ん?結局どっち?良いの?悪いの?という声が聞こえてきそうですが、、、
安定してるのが良いのは多分人事の職員もみんな分かります。しかも納得します。なので、「安定してるからです!」という理由で不合格にはしません。そういった意味では、いいですという回答になります。
受かるためには、最初にやったようにここからさらに掘り下げていく必要があります。
なぜ安定してる職業が良かったのか。若い時はガツガツ働いて実績積んでお金を稼いで…っていう考え方はなぜ取らないのか。このように考えると「安定」に行き着いた結果があるはずです。
これはよく言われる「休みが取りやすいから」も一緒です。
なぜ?なぜ?で考えていくと、自分の中で持っている価値観に気付くことができます。
「安定」「休みの取りやすさ」は結果です。
ぜひその観点で掘り下げてみてください。
◯受かる志望動機ってある?
これは断言します。ありません。
どこでも合格するような志望動機はありません。なぜなら志望動機はきっかけに過ぎないからです。この記事でも見ていったように志望動機はすべての入口になります。
志望動機をきっかけに
- 入ってから何をしたい?
- どんな経験をしてきたの?
- 将来はどんな職員になりたい?
のように、その人の過去と未来を想像したり、価値観を知ろうとしていきます。なので、人それぞれ志望動機は違うはずなんです。
そしてその人を知った上で、本当に欲しい人材なのか、自分のところの組織風土に合うのか、こんなところを想像しながら合否を決めていくんです。
ただ、それだとだいぶ運任せな感じもするのでみなさんの自信をつけることを書きたいと思います。
上に書いたようにしっかりと自分と向き合って、なんで?どうやって?と考えることで志望動機が自分の言葉になれば、間違いなく好印象になります。そして人事がおおっ!!と心の中で思います。
そうすれば限りなく合格に近付くことができます。人事が持つみなさんのイメージと、自分の持っているイメージが近くなるので、面接の質問がだいぶ想定できると思います。そうすれば面接のやりとりもスムーズになりますし、自分の良さを存分にアピールすることができます。
なので受かる志望動機はありませんが、
合格に限りなく近付く志望動機はあります。
今日は志望動機について書いてみました。
こんなんどう?みたいなものがあれば、ご連絡いただければアドバイスもさせていただきます。
引き続きいろんなテーマで地方公務員になりたい、地方公務員で活躍したい人を応援する記事を書いていきますのでよろしくお願いします!